「拾荒戦略 Rags Drum 2020」年度論考公募の募集要項はこちら

拾荒戦略 Rags Drumについて
「詩の王国は内側から崩れ落ちた……救済とは、生きていることへの褒賞ではない。カフカの言葉を借りれば、『自らの……額の骨に行く手をふさがれた』人間に残された、最後の逃げ道なのである」――ヴァルター・ベンヤミン
より多く、より質の高いアニメ・コミック・ゲーム(ACG)の批評や研究が生まれ、論者どうしの交流が深まるよう、屋頂現視研は2020年からACG論考の公募企画を毎年開催することにした。その名も、拾荒戦略 Rags Drum 2020である。
選考結果について
募集期間は2020年5月11日から10月7日まで。当初の3か月に2か月の延長を加え、計5か月にわたって原稿を募った。その後、1か月余りの選考を経て、一次選考の「前夜祭」と最終選考の「後夜祭」を通過した作品と、その書き手を以下のとおり発表する。入選作は今後、順次掲載する。
前夜祭と後夜祭の両方を通過したのは、以下の8作である(順不同)。
- 「『エアプ』とは何か――存在論と内なる異質性」 — 筆名:Austoria
- 「必ず遅れてくるメシア――アニメ『THE ビッグオー』の一解釈」 — 筆名:斑鸠
- 「あなたがゲームを遊ぶのか、ゲームがあなたを遊ぶのか」 — 筆名:辛巴不吃素
- 「『Prey』におけるモーガン・ユウのポストヒューマンな身体構築」 — 筆名:ilan
- 「FGO 2.4:Soyons tout!」 — 筆名:両儀式所失去的
- 「ロメロの怪物――ゾンビ・イメージと堕落した他者」 — 筆名:哲哥
- 「アニメーションと現実、あるいは高畑勲のリアリズムの座標」 — 筆名:学级委员一条同学
- 「VRのラディカリティ、美少女ゲームの臨界点――『Project LUX』論」 — 筆名:红茶泡海苔
前夜祭を通過したものの、残念ながら後夜祭では審査員全員の賛同を得られなかったのは、以下の2作である。
- 「森見登美彦作品におけるユーモアの系譜」 — 筆名:十文字
- 「DTB――停滞するスタイル」 — 筆名:实在狗子
先に発表した公募要項のとおり、前夜祭と後夜祭の両方を通過した作品には1作につき1,250元(人民元)、前夜祭のみを通過した作品には1作につき200元の原稿料をお支払いする。以上10作それぞれの成果を、心からお祝いしたい。
その他の説明
審査をボランティアで引き受けてくださった皆様に、心よりお礼申し上げる。以下はすべて審査員名であり、公表時の表記をそのまま記載している。全員の肩書は「ACGファン」である。
马小掛
钟子默
塔塔君
rocefactor
屋顶第七任所长
企画のポスターとCM動画を制作してくださった唯一指定真实August_Rush(制作者名・原表記)、そして温かいご助言と心強いご協力をくださった書き手、団体、プラットフォームの皆様にも、深く感謝する。
今回の運営を通じて、主催者である屋頂現視研も多くを学び、同時にいくつもの反省点を見つけた。経験不足や力不足から、書き手や読者の皆様にご迷惑をおかけしたことがあれば、どうかご容赦いただきたい。来年はこの教訓を生かし、書き手と読者の双方にとって、さらに実りある企画にしていきたい。応援し、見守ってくださった皆様に、改めて感謝する。これから公開する入選作も、ぜひお読みいただき、身近な方にもご紹介いただければ幸いだ。
拾荒戦略 Rags Drum、また来年。
