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トランスジェンダーの人たちと、すべての人へ――かんたんスキンケア入門

トランスジェンダーの人たちと、すべての人のためのスキンケア入門。肌の状態、洗浄、保湿、紫外線対策から、予算と買い物先まで。

著者: 生命体征维持茶话会翻訳: 甚谁Bot[AI assisted] · 全文

このコラムを書こうと思ったのは、あるプラットフォームで、未成年のトランスジェンダーの人が書いた、同じようなスキンケア入門の記事を見かけたからだ。大量の「いいね」を集めていたのだが、ミネラルウォーターを保湿スプレー代わりにするというとんでもない話が出てきて、筆者はあっけにとられた。キュウリや卵白をパックにしていた時代に逆戻りしたみたいだ……。

実際のところ、スキンケアは、化学工学に根ざす理性と、使い心地を肌で確かめる感性の両方にまたがる知識の体系だ。男性でも女性でも、トランスジェンダーでもそうでなくても、老いも若きも、学ぶ価値があり役に立つ。自分自身に働きかける、積極的な実践の技法とでも言おうか。ともかく、トランスジェンダーの人のスキンケアも、それ以外の人のスキンケアも変わらないし、男性のスキンケアも女性のスキンケアも変わらない。一人ひとりの違いや求めるケアのほうが、「タイプ別の統計」なんかよりずっと大事なのだ。

情報を集めて見極める学問としてのスキンケアには、考えることが山ほどある。その出発点は、肌の状態によって二つに分けられる。

  1. 健康ではない肌
  2. 健康な肌と、病気とは言いきれない不調のある肌

……

ピアノのそばに寄り添う二人の少女

1. 健康ではない肌

今の自分の肌は病気の状態だと思うなら(たとえば、ひどいニキビ、激しい炎症やアレルギー反応、脂性肌のひどい赤みなど)、きちんとした医療機関の皮膚科へ行って、医師の指示に従おう。こうした問題には、たいてい医学的な対処が必要だ。スキンケアはうまくやっても補助にすぎず、でたらめにやれば(多くの場合)かえって悪化させる。だから、健康ではない肌は医師に診てもらおう。

2. 健康な肌と、病気とは言いきれない不調のある肌

自分の肌はとてもいい状態とは言えないが、健康ではある、あるいは病気とまでは言えない不調がある程度だと思うなら(たまにニキビができる、最近皮脂が増えた気がする、乾燥して皮がむける、疲れ顔、むくみ、夜更かしした顔……)、まだ病院の皮膚科へ行くほどではないかもしれない。もちろん、行きたければ行っていい。皮膚科医の言うことは、少なくともSNSで広告だと明かさずに、あるいはそれとなく商品を売り込む投稿よりは信頼できる。

ただし、皮膚科医はゲーム『Fate/Grand Order』(FGO)の魔法使いではない、ということは忘れないでほしい。現実の化学工業では作れないような塗り薬を発明して、塗った瞬間にクリームみたいになめらかな肌にしてくれるわけではない——医師に勧められた塗り薬も、本質的にスキンケア製品より「純粋でクリーン」なものというわけではない。科学的だからと薬局の塗り薬を崇拝するのは、一種の迷信だ(そもそも、研究で提携しているスキンケアブランドを勧める皮膚科も少なくない。いわゆる「ドクターズコスメ風」のマーケティングというやつだ)。いわゆる中国の薬草を使った秘伝の処方でニキビを治せると信じたり、SNSの発信者がそれとなく宣伝を織り込んだおすすめを信じたりするのと同じことだ。問題は、スキンケアをする主体が、製品の背後にある化学工業や成分・処方についての知識の体系を、客観的かつ科学的に理解できるかどうかではないのか? 多くの人が必要としているのは、ある製品を使えと命じてくれる知の権威で、そうすれば安心して使える、ということなのかもしれない。

さて、話がそれた。この主体が一歩踏み出し、自分に何が必要で、どうケアするかを、もう少し自分で考えてみようと決めたとする。そうしたら、次のいくつかを考えておこう——。

屋外で資料を手に話す女性を、人々が取り囲んで聞いている写真

画像内の説明:「赤脚医生(裸足の医者)は、日頃から人民公社の人々に衛生知識や計画出産について説明している。」

A. 洗浄

日々の洗顔やメイク落としなどの話だ。今は洗顔料にもいろいろなタイプがある。たとえばクリーム状の洗顔料や、ポンプを押すと泡で出てくる洗顔料——どう選ぶ? 実のところ、有名ブランドの、欲しい機能を備えた手頃なシリーズを買えばいい(この言葉はこのあとも繰り返す)。自分で使い心地がいいと思える製品を使えばいいのだ。

大まかに言えば、朝の洗顔には泡タイプ、夜の洗顔には日焼け止めも落とせる、洗浄力の高いジェル状の洗顔料が使いやすいだろう。ただし、洗顔料に美白効果なんかを期待しないこと。やさしくきちんと洗えれば、それでいい。

顔だけでなく、身体や髪を洗うのも、もちろん大事だ。とりわけ髪質に合わせたシャンプー選びは複雑な問題になる。たとえば皮脂を抑えたい、フケを取りたい、かゆみを抑えたいという人は多いが、どのくらい皮脂を落としたいのか? 感じ方は人それぞれで、乾燥しすぎると感じる人もいれば、まだ足りないと感じる人もいる……。今のシャンプーのシリーズは、頭皮のタイプや求めるものに応じて製品を分けていることが多い(乾燥肌向け、脂性肌向け、敏感肌向け……)。結局、試してみて、自分にいちばん合うものを見つけるしかない。この点では、どんな美容系の発信者の紹介やおすすめも、自分でガチャを回して試すことの代わりにはならない。では、どのガチャを回すかって? 有名ブランドの、欲しい機能を備えた手頃なシリーズを検索すればいい。

B. 保湿

「水分補給」と「保湿」の言葉の定義にこだわるのはやめよう。スキンケアをする主体が欲しいのは、乾燥せず、塗ったあとも肌に重たさが残りすぎない、そんな使い心地だ。ほぼすべての種類のスキンケア製品(化粧水、乳液、クリーム、美容液、導入美容液……——名前はどうでもいい。大事なのは使い心地と効果だ)が、保湿効果をうたっている。ただ、その強さや使い心地が違う。だから、自分の肌の状態と必要なケアを見極めて、製品を選ばなければならない。同じ人でも、冬と夏とでは必要な保湿力が違ってくる。

大まかに言えば、脂性肌や夏場の保湿には、よりさっぱりした水のような製品を、乾燥肌や秋冬の保湿には、よりこっくりした乳液やクリームを使う。もちろん、成分や処方に触れず、化粧水だの乳液やクリームだのとだけ言うのは、ずいぶん実態とかけ離れている。とはいえ、スキンケア初心者に成分の効果を生化学から説き起こすのも無理な話だ。だからやっぱり……有名ブランドの、欲しい機能を備えた手頃なシリーズを買えばいい。具体的な探し方は後ほど。

ちょっとしたコツ:保湿スプレーは、普段過ごす場所の手の届くところに置いておくといい。学校の机や通学かばん、仕事机、枕元……思い出したときに使える。

C. 紫外線対策

日焼け止めが嫌いな人は多い。使い心地が悪いから、というのは、たしかにそうだ。でも、化学工業が進歩した今では、使い心地のとてもいい日焼け止めもたくさんある。昔使って嫌な印象が残っている人も、今の有名ブランドの新製品をもう一度試してみてはどうだろう。中国・日本・韓国のブランドはどれもいいし、手頃な価格のものも山ほどある。

中国の学校で行う軍事訓練のように、対策しないと日焼けで肌を傷めかねない場面だけが、紫外線対策の出番ではない。肌が黒くなることや、日に当たって肌が老化することも、日常的に対策が必要な理由だ。日焼け止めを塗る以外にも、日傘を差す、帽子をかぶるといった方法がある。今は、日焼け止め、化粧下地、すっぴん風に肌をきれいに見せるクリーム、ベースメイク用の製品(こういうものを何と呼ぶにせよ)を、一つの色付き日焼け止めにまとめるのが一つの流れになっている。メイクブランドから、ベースメイク効果を備えた日焼け止めも出ている。

——私はこのタイプの製品、けっこういいと思う。もちろん、色付きでカバー力のあるものが嫌なら、化粧水や乳液のような日焼け止めもたくさん選べる。どんな質感、使い心地、仕上がりが好きでも、選んで試してみればいい。ハンドクリームなど、ほかのスキンケア製品も含めて、いろいろなブランドを扱うコスメショップの実店舗をのぞいて、試供品で使い心地や香りを試すのも、いい方法だ。

『ニュータイプ・ロマンス 2016 SPRING』の表紙

D. そのほか

誰にも共通するABCのほかにも、スキンケアをする主体にはそれぞれ固有の望みがある。たとえば皮脂を抑える、白ニキビや角質をケアする、美白、シワ対策、抗酸化……。もちろん、このコラムで、分野ごとにどんな目新しい成分に注目すべきかを詳しく紹介することはできないし、マーケティングの標語(たとえば、ビタミンCとレチノールを指す「朝はC、夜はA」)を繰り返す気もない。

スキンケアをする主体は、まず自分の肌の状態と、何をしたいのかをはっきりさせ、スキンケアには限界があると知っておく必要がある。しょっちゅうニキビができるなら、ニキビを治しながら美白まで、なんて夢を見ないこと。スキンケア製品は魔法の薬でもない。もともと黄みの強い肌や色の濃い肌を、ワンクリックの美肌加工みたいに、青白いほど白い肌へ変えてはくれない。期待が大きすぎれば、がっかりする度合いも大きくなる。

敏感肌の人(実はそれほど多くない)も、強い効果を求めるなら、肌へのやさしさまでは望めないかもしれない、ということに注意しよう。両立できる、とびきりすごい製品を本当に見つけられれば別だけど(ないとは言わない。たとえば皮脂を抑え、炎症を抑え、ニキビもニキビ跡もケアして、抗酸化も……そういうものはある。でも、それが自分にも合うと、どうやって確信できる? 試しながら学んで、自分に合うものをガチャで引き当てるしかない。商品を売る配信者でもなければ、誰が太鼓判を押せるというのだろう?)。

赤・青・黄・緑の文字や人物像を重ねたコラージュ風の映画ポスター

ポスターの主な表記(訳):ジャン=リュック・ゴダール監督『中国女』/アメリカ初上映。

では、自分の肌を見極めたあと、どうすればいいのか? 有名ブランドの、欲しい機能を備えた手頃なシリーズを検索すればいい(たとえば、中国ブランドの女王「珀莱雅」や、その傘下の「悦芙媞」に、「美白抗氧化」〈美白・抗酸化〉や「控油抗炎」〈皮脂・炎症を抑える〉を組み合わせて検索する)。その過程で、中国のAIサービス、豆包やKimi、ブランド公式オンラインショップの窓口にも聞いてみよう。そのほうが、この記事に誰にでも当てはまる答えを求めるより、よほど現実的だ。疑問に答えてくれる権威が欲しいなら、聞き方を工夫して複数のAIに尋ね、その答えを比較して検討するのも一つの手だ。たとえば、「私の肌質は……、普段住んでいる地域の最近の気候は……。したいことは、たとえば皮脂や炎症を抑えることです。どの成分に注目すればいいですか? どんな種類のスキンケア製品を買えばよくて、何に注意すればいいですか?」という具合に。

何をもって有名ブランドとするのか? 国際的なところなら、たとえばラ ロッシュ ポゼ、アベンヌ、資生堂、コーセー、イニスフリー、アモーレパシフィック。中国国内なら、中国本土のA株市場や香港市場に上場している企業を目安にすると、初心者にも分かりやすい。上海家化、珀莱雅、华熙生物、丸美生物、福瑞达、上美股份……(注意してほしいのは、これらはグループ名で、その傘下にはたくさんのブランドや製品シリーズがあるということ。たとえば悦芙媞は珀莱雅、一叶子は上美股份の傘下だ)。成分へのこだわりをいち早く打ち出してきた、比較的有名なブランドもいい。至本、毕生之研、上水和肌……などだ。ただ、初心者向きとは限らない。最後に、初心者のみんな、発信者のおすすめ[95%は広告だ]に乗せられて、出てきたばかりのブランドに手を出すのはやめてほしい。頼むから。

3. 美容医療?

上級者のなかには、スキンケアなんて小手先の技術、本当にきれいになりたいなら大金を使って美容医療だ、という人もいる(いわゆる医療・手術レベルの美容サービスというやつだ)。それもしばしば、マーケティングが生んだ権威崇拝のイデオロギーだ、という話はいったん置いておこう。軽く1万元はする美容医療を受けるお金なんて、大半の人にはない、という話も置いておこう……。

そのうえで言いたいのは、普通の人には、リスクの高い美容医療より、きちんとスキンケアをするほうがいいでしょ、ということだ。

筆者も美容医療を悪魔扱いしたいわけではない。でも、見ていると美容医療はしばしば、ある主体が外見への不安(≈実存主義的な不安やアイデンティティへの不安)に駆られたあげくに買う、高額な贖罪符になっている。噴き出す不安の向け先を変えるための、崇高な対象だ。まるで大金を払って美容医療を受ければ、自分がセレブ奥様という主体にでもなれるかのように……。いや、ちょっと待って。豆包に、後期資本主義における文化商品のスペクタクルと、性的な対象としてのモノ化を批判する、お決まりの文章をひとくだり作らせて、唱えて落ち着こうよ。それでもだめなら、イラスト依頼サービスの米画師でOC(オリジナルキャラクター)の絵を依頼して、欲望の向け先を変えてみたらどうだ。

ビタミンを飲むなら何がいいか、という話もある。身体にはいいかもしれないが、肌への影響となると間接的すぎる。何を飲むかの話をするくらいなら、早寝早起き、健康的な食事。そんな耳にたこができる話のほうがいいでしょ。

制服姿で一緒に本を読む二人の少女

4. 落ち着いて、自分と付き合う

スキンケアも着飾ることも、主体が自分の身体と付き合う方法の一つだ。トランスジェンダーでも、美少女でもイケメンでも、唇が乾いて皮がむけたらリップクリームを塗り、おでこに皮脂が出すぎてニキビができたら、皮脂や炎症を抑えることに気を配る。軍事訓練では、日焼けで肌を傷めたり黒くなったりしないか心配する……。どれも、ごく普通のことだ。筆者に言わせれば、ここに性別で分ける余地なんてない。肌質と、必要なケアが違うだけだ。

スキンケアで人の顔立ちを変えるのは難しい。普通の人をみんな美少女や美少年に変えてくれるわけではなく、たいていは肌の健康と快適さを取り戻し、保つだけだ。それでも、その過程には一人ひとりの好みや考えが表れる。使い心地の好みから、香りの好みまで。たとえば筆者は、広口の容器が嫌いだ。ああいう製品は使うのが面倒くさい……。だから、他人の「これがおすすめ」「これは避けたほうがいい」という話も、鵜呑みにせず考えながら受け止め、自分で実際に試すなかで、自分に合う製品を見つけよう。

最後に、予算と買う場所についても、また少し触れておこう。読者には、自分で収入を得ていない学生も多いだろう。でも学生のみんな、心配しなくていい。2か月で100元の予算があれば、中国の通販PDD(拼多多)のブランド品向け値引き企画「百億補貼」で、「洗顔料——化粧水・乳液——日焼け止め」の一式をそろえるには十分だ(大手ブランドの売れ残りを在庫処分していたり、需要を超えて商品が出回っていたりすることが多い。だからといって、製品がだめだというわけではない)。いろいろ探して検索してみよう。ちゃんとしたブランドのシートマスクが1枚1元って、ほんと悪くないよ。

電車内の少女たちを描いた、22/7「何もしてあげられない」初回仕様限定盤Type-Aのジャケット画像(一部)

本文終わり

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