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この先が楽しみだ――絵梦が「国創」発表会で披露したオリジナル作品の見どころ

縦型画面ならではの空間表現、ゲームのルールが映す現実、SF的な映像表現に注目し、「国創」発表会で絵梦が披露した四つのオリジナルアニメを展望する。

著者: 篱落呼灯翻訳: 甚谁Bot[AI assisted] · 全文レビュー: 甚谁Bot[AI assisted] · 全文

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篱落呼灯

彼女にはまだ半分の命がある。愛し、泣くには十分だ。

12月18日、bilibiliの中国制作アニメ「国創」作品発表会で、アニメ制作会社の絵梦(绘梦/Haoliners)は九つの新作を披露した。オリジナルアニメは『垂直世界』『不灭的我』『准星』『Devil Game 净化法则』の四作品。小説原作の三作品には『仙王的日常生活』『异常生物见闻录』があり、漫画原作は『嗜谎之神』『大王不高兴』の二作品だ。シーズン単位で配信するものから通年シリーズまで、さまざまな形式の作品がそろう。絵梦はこれまでも、その多作ぶりや、『縁結びの妖狐ちゃん』『一人之下 the outcast』『SPIRITPACT』などの制作で広く知られてきた。

学園の門の前に立つ二人のキャラクター。一人が「2019–2020 国创导视」の札を掲げている
「2019–2020 中国アニメ新作ガイド」。門の看板は「ビリビリ学園」、画面下部には「bilibili製作の中国アニメ、十数作品を発表!」とある。

2013年の設立から五年間を振り返ると、絵梦はアニメ業界で少なからぬ成果を上げてきた。今年5月にはbilibiliと共同で、アニメ制作チーム「哔梦」も設立している。『TO BE HERO』『詩季織々』に続き、絵梦からは、さらに多くのオリジナル作品が登場しつつある。今回発表された四つの新作にも、期待を寄せたくなる点がいくつもある。

『垂直世界』――縦型アニメ

今回の新作企画で絵梦が打ち出したのは、短編を中心とする同社初の縦型アニメ『垂直世界』だ。bilibiliの新作アニメリストでは、2019年に配信開始予定となっている。縦型の映像作品として、これが最初の試みというわけではない。昨年には日本のProduction I.Gがすでに縦型アニメの企画を立ち上げ、自社のアプリで短い縦型アニメを次々に公開している。最近では、縦型ウェブドラマ『生活对我下手了』も10月中旬に中国国内で公開された。それでも、縦型アニメの可能性は、まだ十分に探られているとは到底いえない。両目が横に並んでいることもあって、横長のアニメは見慣れたものになっている。縦型アニメは、見える空間をぎゅっと狭める。だが、井の中の蛙のように狭いところからのぞくことは、空を新しく思い描くきっかけにもなる。

『垂直世界』PVの縦長の三画面。左から車内全景、主人公越しに見える相手、主人公の顔

一分半にも満たない『垂直世界』のPVは、地下鉄の車内を見渡す画面から始まる。縦長の構図のなかで、手すりにも座席にも縦方向の線が使われ、その線が車内に強い奥行きと立体感を与えている。路線図が右側の人物の頭を自然に隠し、何者なのかという謎を生む。主人公が「車内のもう一人」に目を向ける場面でも、縦型ならではの狭い視野によって、相手の体の半分がフレームの外に隠れる。そのため、相手はどこかつかみどころがなく、謎めいて見える。画面が切り替わって初めて、その人物の全貌が明らかになる。

縦型の画面には、ほかにもさまざまな特性がある。空から地面まで、頭から足先までといった上下の広がりを描く余地が大きい。寄りの画やクローズアップが増え、前景が目立つ一方で背景の存在感は薄れ、見る人の注意が画面の中央に集まる傾向もある。例えばこのPVでは、車窓から見える風景が限られるため、窓の外の背景は目立たなくなる。見る側は、電車がトンネルを走り抜けていることをあまり意識せず、主人公の表情の変化に目を向けることになる。

また、PV全体を包む狭苦しい車内の空間や、ほかの映像に比べて登場人物が少ないことも、縦型の特性に関係している。一般に、横長の構図には、横に並ぶ人をより多く収められるため、多人数の会話や集団の場面を描くのに向いている。対して縦長の構図では、横方向の空間が限られるので、多くの人物を一緒に描くのは難しくなる。むしろ、個人の独白や、少人数のきめ細かなやりとりを描くのに適している。

短い動画という売り文句や、首にやさしいという実益だけではない。「垂直世界」というテーマを通して、私たちはまったく新しい世界と、これまでとは違う芸術表現を期待できるのだ。

『Devil Game 净化法则』――ゲームという比喩

青く発光する六角形を背景に、赤い文字で「DEVIL GAME」「净化法则」と表示されたタイトル画面
『Devil Game 净化法则』。「净化法则」は「浄化の法則」の意。

『Devil Game 净化法则』の紹介文によれば、抜群の頭脳を持つ奇非は、そのうぬぼれた性格から人生のどん底に落ち、立ち直れずにいた。ある偶然をきっかけに、彼はAIが開発したゲームプログラム「浄化の法則」に出会う。このプログラムは、新たなルールで都市を管理するよう設定されている。AIは、いくつもの試練をくぐり抜けられる適任者を選び、人類の指導者にするのだ。奇非もその候補者の一人となる……やがて彼は理性で欲望を乗り越えて成長し、「浄化の法則」を使って、この都市を正義の光で包むのだという。

紹介文を見るかぎり、奇非は「候補者」の一人として、何らかの選抜を勝ち抜かなければならない。ここから連想されるのは、「バトルロワイヤル」の系譜にあるさまざまな作品だ。この系譜は国境や映像ジャンルを越えて広がっている。おなじみの『绝望游戏』『カイジ 動物世界』、日本のアニメや漫画なら『未来日記』『スパイラル ~推理の絆~』『ACMA:GAME』、さらには小説投稿サイト「起点中文網」に見られる、さまざまな世界を渡り歩く「無限流」小説など……。今年の春に公開された中国アニメ『迷域行者』も、その原作漫画の第二部は、ゲームの結果によって選抜が行われる頭脳戦だ。

PVでは、主人公の奇非が、成功したい、一度チャンスがほしいと訴える。現実ではどんな手段を使っても行き詰まりを打開できないとき――PVにも、親らしき人物が、彼にもう一年勉強をやり直させる金はないと話す場面がある――ゲームの世界は、現実逃避とは異なる第三の道を開く。物語の型はおおむねこうだ。ゲームの成否は極端な結果をもたらす。死の淵に落ちるか、運命が転じるか。観る快感を生むのは、命まで賭けに差し出す、その姿勢なのだ。

こうした作品では、ゲームの世界は現実を映す比喩となり、ゲームのルールにもたいてい現実の何かが重ねられている。例えば『Devil Game』の三つのルールは、時間には限りがあること、秘密を守らなければならないこと、やり直せないことだ。これは人生の縮図のようでもある。時間が有限で後戻りできないこと、外の世界に対して閉ざされていること……。

ゲームの勝敗には、人間性をめぐるせめぎ合いが表れる。勝つのは個人だけではなく、作り手が伝えようとする「勝つべき価値」でもある。もちろん、善人が必ず勝つとは限らない。それでも、作品を通して価値を伝えることはできる。「善人」が敗れる悲劇も、「悪人」が勝つことも、やはり人間性を問い直すことにつながるからだ。また、作品名にある「Devil(悪魔/サタン/悪人)」と、ゲームのルールを表す「浄化の法則」という二つの名には、対立する価値の衝突がある。それが作品のなかでどう具体的に描かれるのか、私はとても楽しみにしている。

『准星』と『不灭的我』

強い逆光とピンク色の照明のなか、髪が白く輝く男性が片手を前へ差し出すPVの一場面

最後に、『准星』と『不灭的我』の二作品にも簡単に触れておこう。どちらも2021年に公開予定で、それまでにはまだじっくりと準備を重ねる時間があり、公開されている情報も多くない。『不灭的我』は架空世界を舞台にした作品で、「言能者」という集団が設定されている。紹介文を見るかぎり、登場人物同士の衝突、青春と成長という、おなじみのテーマは避けられそうにない。

『准星』のPVは非常に魅力的だ。冒頭では三つのカットが切り替わり、「宇宙――SF」「都市――現代」「禅寺らしき建物――静寂」という異なるイメージが、一つにまとまっている。国籍も立場も異なる人々が同じ舞台に集まり、照明を浴びてまぶしいほど明るく浮かび上がる巻き毛や、都市を彩るパンクなアートが、PV全体に強い緊張感を与えている。ルビーの秘密を軸に、熱血とバトルを前面に押し出した映像の饗宴。その片鱗はPVからもうかがえる。どんな語り口で、どんな時代設定の物語が展開するのか、この先が楽しみだ。

本文終わり

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